米国発のメキシカン・ファストフード店「タコベル」

メキシコ風ファストフードとは?

「TACOBELL(タコベル)」は日本初出店として大評判になった米国のメキシコ風ファストフードのお店です。

オープンは2015年4月21日からで、渋谷店がオープンをしたときには1時間待ちは当たり前といった大人気で人が押し寄せました。

GWの前ということもあって都内在住の人だけでなく東京に観光に来た人が買い求めにきており、オープン時間から閉店までずっと行列が途切れないという圧倒的な人気を見せつけました。

お店のメニューのメインとなっているのはメキシコ風の料理で、日本人にとってはあまりなじみのない料理分野ということもあって物珍しさも手伝い口コミは一気に広がっていきました。

ちなみに「タコベル」自体は日本では出店まであまり知名度のないお店でしたが、本国の米国では大人気の誰でも知っている有名店として米国外食チェーン店ランキング第6位に食い込むという実力を持っています。

今後の展開次第においてはこれまで日本で店舗数を増やしてきたマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどに食い込む新たな勢力になっていく可能性もあります。

ただ「タコベル」は実は2015年が初上陸ではなく、日本でファストフードというジャンルが一般的になりはじめた頃の1980年代に一度出店を試みて早々に撤退となってしまったという過去があります。

果たして日本人の舌にメキシコ料理は定着していくかというのは大いに注目していきたいところです。

メインはブリトーやタコスなど

メキシコ料理全般について語るときに欠かせないのは「とこもろこし」です。

日本においては白米が一般的な主食として扱われていますが、メキシコにおいてはその変わりとして日常の主食として使われているのがとうもろこしを原料にした「マサ」という生地を焼いたパンのような食べ物です。

マサを焼くと「トルティーヤ」という薄い生地ができるのですが、そこにメキシコ料理のもう一つの大きな特徴であるサルサソースを中心にした具材を挟んで食べていきます。

このときどういった巻き方をして何を挟むかによって料理の呼び方が変わってきます。

最も有名なのが「タコス」と呼ばれるトルティーヤの上に肉や魚を使った味の具材を挟んで食べるというものです。

メキシコ本土やアメリカ国内のメキシコ料理店ではこの「タコス」を扱うお店がたくさんあり、小腹が空いたときにちょっと買ってその場で食べるまさにファストフードという食べ方がされます。

ちょっと変わった料理になると「ブリトー」というトルティーヤ生地の中に具材を入れて完全に春巻きのように包み込んでしまうというものがあります。

日本ではまだメキシコ料理というジャンルは定着しきっていないこともあり、日本独自のメニューとして提供しているものもあります。

たっぷり野菜にもスナックにも

日本で珍しいとして受けている理由の一つとして、ファストフードにありがちな偏った栄養ではなく新鮮な野菜と肉類とがバランスよく入れられているということがあります。

香辛料や味付けについてはまだちょっと馴染みの薄い部分はありますが、健康志向が高まる日本国内においては手軽に野菜がとれてお腹もいっぱいになるメキシカンファストフードはまさに時代のニーズにもぴったりとあったものです。

また映画館などでおなじみのスナック「ナチョス」もタコベルの定番メニューとなっており、おやつとしてではなく食事の一つとして出されるようにもなっています。

これから出店数を増やしていってもらうためにも渋谷ではタコベルをどんどんたくさんの利用してもらいたいですね。