旧朝倉家住宅とは
旧朝倉家住宅は、朝倉虎治郎によって建てられた住宅であり、彼は東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任しました。
大正8年に建てられ、平成16年に重要文化財に指定されます。
敷地の北側に母屋があり、西には土蔵、東に庭や附属屋があります。
住宅と言っても、それはお屋敷であり、敷地内には庭園もあり、木々が生い茂ります。
場所としては、中目黒駅と代官山駅の中間あたりにあり、代官山蔦屋書店の近くにあります。
趣のある建物と庭
代官山にありながらも、5,000平方メートル以上もの敷地があり、まるで大正時代にタイムスリップしたような場所になります。
母屋は木造2階建てで、全室が畳敷きとなり、屋根は瓦葺外壁は下見板張、一部が漆喰塗りとなっています。
旧朝倉家住宅も、明治から昭和30年頃までに建設された大きな邸宅の特徴を顕著に取り入れています。
敷地内の素晴らしい庭園が見どころで、崖線という地形を取り入れた回遊式庭園となっています。
この庭は、石灯籠などの添景物が多く配置されており、春はツツジ秋はモミジなどを楽しめます。
板張りの廊下は、懐かしく古さを感じさせながらも、最新住宅に慣れている私たちには、新鮮にも感じられます。
ガラス越しに見事な庭園を眺めることができ、これも新鮮に感じます。
石灯籠や縁側に置かれる足置き用の石などは、自然のものを使い、形を整えながらもそのまま使われており、雰囲気作り一役かってます。
用途に応じて、洋間や書院風などと、部屋ごとにデザインを変化させているのも特徴です。
これも明治から昭和中期の大邸宅の代表的な特徴といえます。
玄関も広く、靴を脱いで邸内を見ていきます。
ガラス戸は足もとが堅木のレールになっており、これも大正時代の雰囲気を感じさせます。1つ1つのガラス戸のレールが短かったため、堅木にすると、交換も簡単になります。
お茶会
旧朝倉家住宅では、もちろん一般の方も敷地内を見学することができ、有料とはなりますが、訪れることができます。
それと同時に、不定期ではありますが、お茶会も開催されており、趣あるお部屋でお茶を楽しめます。
日本人のみならず、お茶会には外国人の方が参加することもあります。
お茶会には普段着などでも参加できますが、着物を着て参加する方も多いので、時間と余裕があれば着物を着ての参加も良いでしょう。
運が良ければ琴の演奏会もあるので、琴の演奏を体験する事もできます。
お茶会はお菓子がなくなり次第終了となり、11時頃から3時頃まで開催しているので、早めに行った方が良いかもしれません。
お茶会は、渋谷区のホームページや、渋谷文化プロジェクトのホームページで告知がありますので、定期的にチェックしておくと良いでしょう。